身代わりの彼女。




『ただいま。』

『おかえり…、有栖。』

『ん。』

『有栖…、ごめんっ!!』

『何?いきなり。』

『俺、外国に住むから。』

『えっ…?』

『いや、留学しようかなって。』

『そっか。』

『また1人になるけど…、ごめんな?』

『大丈夫だよ、それよりいつから?』

『それが…、明日からなんだ。』

『ん、分かった。』

『ごめんな…。』

私は今出来る精一杯の作り笑いでお兄ちゃんに笑いかけた。

『大丈夫だって。』

『ありがと。』

『ん。』

『明日…、有栖が起きる時にはもう俺居ないから。』

『ん、分かった。』

『留学っつっても5.6年は向こうに居るから。』

『ん、それより今日はハンバーグにしよっ!』

私はそう言ってハンバーグを作って食べた。

そしてお風呂に入ってベットに入った。

でも、なかなか寝付けない。

私は久しぶりに外に出ることにした。

外は意外に肌寒かった。

でも…、とてもさみしくなった。

さみしくないわけないよ…。

大切なお兄ちゃんが居なくなるんだもん。

さみしいよ…。