身代わりの彼女。




私は学校が終わり、校門へと向かう。

校門にはひっそりと佇む1人の女の人。

『忠告、忘れたの?』

女の人はそう言いながら近づいてきた。

『大樹の彼女は私よ。』

『……麻美さん。』

『邪魔者はとっとと消えなさい。』

『嫌…です。』

『殺されたいの?』

『大樹の彼女は…、麻美さんじゃありません。』

『はぁ?何言ってんの?大樹の彼女は私よ。』

『大樹に聞きました。大樹の彼女は私です。』

『ふざけないでよっ!!』

『ふざけてないですよ。』

『黙れっ!!大樹が誰と付き合おうと関係ないわよ。』

『はい?』

『どうせ…、結婚出来ないんだから。』

『どうゆう…、意味ですか?』

『大樹は…、私の婚約者よ。』

ドクンッ…。

『婚…約者?』

『そうよ、だからあなた達は結ばれないの。』

『大樹は…?』

『何よ。』

『大樹は…、認めてるんですか?』

『今は認めてないけど、いずれは認めるわ。』

『……。』

『残念だけど早く別れた方がいいと思うけど?』

『……。』

『じゃあね、さよなら。』

麻美さんはそう言って去って行った。

ーー大樹は私の婚約者…。

その言葉が、頭の中でリピートされる。

嫌っ…。

どうしてっ!?

なんでっ!?

意味わかんないよっ!!

誰か…、助けて…。