「もしかして、家出...ですか?」

今度は爆弾ではなく助け船を出してくれた遥斗。

私はガバッと起き上がり「そう、それなのっ!」と半分叫びながら言う。

遥斗は一瞬目を丸くしたがすぐに難しい表情になる。

なにかまずいことを言ったかな...?

「あの...遥斗?」と遠慮がちに声をかけると遥斗はただ一言

「...名前」と言っただけだった。

「名前?」と同じ言葉を言ってみるも意味がわからない。

「いったいな...あぁっ!!!」