捕らわれ妖精

お母様は照れたのか頬を赤く染め「そう言ってもらえると嬉しいわ」と言った。

可愛らしいお母様がデザインしたから可愛いんだな。

そんなことを思いながら服を見ていると、いつのまにかお母様の姿が消えていた。

そうえばさっき、ドアが閉まる音がしたっけ。

部屋の中を一周して着たい服を決める。

私が選んだのは、小花柄のワンピース。

早速着てみる。うん、サイズもぴったりだしいいんじゃないかな?

満足げに頷いていると、ドアをノックする音が聞こえた。

「どうぞ~」と言うとガチャっとドアが開いた。