「あのさっ!」 結城君がいう。 「またっ、今度来いよ。 友達とか連れてさ・・・」 「うんっ!また来るね!」 あたしは図書室から出た。 「顔、拭いたほーがいいと思うぞー」 結城君の声。 あたしは、何気なく見た教室のガラスに写る自分の顔を見て悲鳴を上げた。 やばい、目は腫れてるし、涙の跡とかくっきり。 「ありがと~っ!」 あたしはそういって、廊下を全速力でかけていった。