今日は愛生とデートの日。
待ち合わせの時間。
待ち合わせ場所には愛生がいた。
「愛生ー」
愛生は俺のほうに手を振る。
「ごめん待った?」
「ううん。私も今来たから」
「じゃあ、行こうか」
「うん」
私たちは遊園地に行く。
「孝佑。あれ乗ろう!」
「ちょ、愛生!」
いろいろなアトラクションに乗った。
「はあ。愛生、少し休まないか」
「あ、そうだね。あそこのお店に入ろうか」
俺たちはカフェに入る。
「いらっしゃいませ。ご注文は?」
「ああ。コーラとカルボナーラで。愛生は?」
「私は、オレンジジュースとサラダとあとは、イチゴパフェ!」
「かしこまりました。ごゆっくりどうぞ」
「愛生。そんなに食べれるか?」
「うん。お腹ペコペコだもん」
10分ほどして料理が運ばれてくる。
「以上になります」
「ありがとうございます」
愛生は食べている。
「おいしい?」
「うん。超おいしい」
俺は、愛生が食べようとしたイチゴパフェのスプーンを俺の口に入れる。
「う~ん。おいしいな」
「う、うん」
「はい。くちあけて」
俺はカルボナーラを愛生に食べさせる。
「おいしいでしょ?」
「うん。おいち」
『かわいい。今すぐ抱きしめたい』
俺は愛生の口元に手を伸ばす。
「えっ」
「愛生の口元にカルボナーラのソースが付いてたから」
「あ、ああ。ありがとっ」
愛生は顔を真っ赤にした。
俺は愛生を抱きしめたくなった。
「ねえ、観覧車乗らない?」
「ああ。乗ろうか」
俺たちは観覧車に乗った。
「うわーーー」
愛生は子供みたいのガラスにくっついて外の景色を見ていた。
「孝佑。あそこ、学校だ!」
「ほんとだ」
「ちっちゃいね」
「うん」
「あのさ、あの時なんでキスしたの?」
外を見ながら聞いてきた。
「愛生が好きだから」
「・・・私も好き。孝佑のせいで私」
俺は愛生に抱き着いた。
「こうす、け」
「俺たち、両想いなのになんで付き合えなんだよ」
「それは・・」
「あいつのせいか」
「浩太さんは関係ない」
「じゃあなんだよ」
「私が迷ってるから」
「え」
「孝佑と浩太さんの間で迷てるの」
後ろからでも分かった。
愛生が泣いているのが。
俺は、一度愛生を傷つけた。
もう、愛生を泣かせないって決めたのに。
また、泣かせてしまった。
俺には、愛生と付き合う資格何てないのかもしれない。
俺はゆっくり愛生から離れた。
「孝佑?」
「愛生。俺には愛生を幸せにする資格何てない」
「え?」
「あいつなら愛生のこと幸せにしてくれる」
「・・・」
「俺は、愛生に幸せになってほしい。だから、愛生のこと諦める」
「孝佑」
「でもさ、あいつに泣かされたら俺のところに来いよ」
俺は愛生の頭をなでる。
「ありがとう」
1時間ぐらいして観覧車は1周した。
「楽しかったね」
「そうだな」
「孝佑。私、浩太さんと付き合うことにした」
「そっか」
「うん。今さら告白しても大丈夫かな」
「大丈夫だよ。愛生はかわいいし」
「あ、ありがとう」
俺は愛生を家まで送った。
「今日は本当にありがとう」
「うん。楽しかった。また行こうな」
「うん。その時はWデートしようね」
「ああ」
「じゃ、お休み」
「お休み」
愛生は家の中に入っていった。
俺は、愛生が家に入ったのを確認して帰る。
1人の帰り道。
遠くて静かで、なんだか寂しかった。
「かっこ悪いな。俺」
ガチャ
「ただいま」
静かな部屋。
俺は、寝室に向かう。
バッ
そのままベットに倒れこむ。
「愛生。しばらく愛生のこと好きでいてもいいかな」