もう弟なんてやめてやる。

コップへコーラを注いで
雫の所へ向かった。



「はい」

「ありがとー♪陸も座りなよ」

「…ん」



ギシッと隣に座ると
俺の全身が隣に集中する。

左半身が、熱い。



「ねぇ、陸は大学行くの?」

「え…、んー、まぁ」

「陸ならあたしより上の大学狙えるよねー。でも、寂しかったらあたしと同じ大学受けてもいいんだよ?」

「…何その顔」



俺の気持ちも知らずに
ニコニコと微笑みやがって。

ぎゅいーんっと雫の両頬を
摘んで引っ張ってやった。



「いひゃいっ!」

「心配しなくても、雫と同じ大学受けるつもりだよ」

「え、本当に?何で?」

「一緒の大学だったら色々楽じゃん」

「なるほど!」