もう弟なんてやめてやる。

「濱中様ー、お待たせしました」



待つこと10分。

名前を呼ばれて。



「戸籍謄本でお間違いないですね?」

「はい…」

「では、こちらが戸籍謄本になります」



職員の人に渡された白い封筒。

この中に真実が全て載ってる…


心臓がドキドキと
加速する。



「陸…?」

「ドキドキする、ね…」

「うん…、もう分かるんだね…」



もし俺が養子なら
これでわかる。

だけど俺が実子なら、

────雫のも調べなきゃいけない。


どうせなら、

俺が養子であればいいのに…



「開ける、ね?」

「…うん」


カサ…


陸の手がゆっくりと
封筒を開けて

戸籍謄本を取り出した。