陸の目が見開いた。

“養子”


それがあった…


もし、俺と雫のどちらかが
この写真の人たちの子だとして

父さん達が引き取ったのだとしたら…


それは“養子”ということになる。



「じゃぁ、役所行けばすぐ分かるんじゃねぇの?」

「うん、そう思う」



飯田と穂乃華の会話に
雫がきゅっと陸の服を握った。



「………」


なぜか急に不安になった。

ずっと姉弟だと思ってたのに
そうじゃない可能性が出てきたことに、

喜んでいいのかな…