あたしに背中を向けたまま
普通に会話をするお母さんに、

あたしは目を見開いた。


ドクンドクン、と
全身が脈打ってる感覚になる。



『見せてくれなかったら、姉弟じゃないかもしれない』



陸の言葉が
頭の中でリピートされて。


この瞬間、
あたしの中で


疑惑が膨れた。



あたしと陸は


姉弟じゃないかもしれない…




血の繋がりが、


ないかもしれない…



陸と、幸せになれる…

そう思った。