もう弟なんてやめてやる。

頭で理解してるのに
向き合わなかったのは、

あたしの心が弱いからだ…



「雫、…俺は雫と居たい。こうなれたのは本当に奇跡に近いし、簡単に手放したくない」

「…っ」

「けど、雫の気持ちも尊重したい…」




陸は、いつもあたしを
優先にする。


あたしに想いを告げてくれた時も

陸はあたしの気持ちを
1番に考えてくれてた。


きっと陸はこの2年半、
1人で悩んでたんだ…



「あたし、陸と居るよ?」

「…え」

「陸と恋愛するって言ったでしょ?あたしだって、簡単な気持ちじゃない」

「………」