多分、俺たちは父さん似だ。

目元も色素が薄いとこも…


でも、あれから忘れようとしても
あの写真が頭から離れなくて。

なぜか引っかかる。


もし…、

もし父さん達が何かを隠してて
俺と雫に何かあるのだとしたら…



一瞬、


“姉弟じゃないんじゃないか”



そう思った。


だけど、


「やっぱ似てるよな…」

「………」



姉弟じゃなかったら、
似てるはずが─────、ない。


「はぁ…」


僅かな可能性に
すがりつきたくなる。

あんな写真、
見つけるんじゃなかった…


陸が盛大なため息をついて、
飯田が顔をしかめた。