ダイニングに残された父親が
ビールの入ったコップを持って
口元へ運ぶ。
ゴクッと一口飲んだ。
「…お父さん、良かったの?あんな簡単に許して」
「もう、陸も18だ。親元から離れてもおかしくない。それに俺たちの役割はもう終わりだ」
「でも………」
「母さん、陸は立派に育ったよ。あんなに真っ直ぐ自分の意見を言えて、雫のことも考えて、しっかりした奴に育った…」
父親のコップを持つ手に
力が入った。
だけど、ただ一つだけ…
昔からどこか陸は
感情を表にあまり出さない…
たまに陸の言っていることが
どこまで本音なのか解らなくなる。
ビールの入ったコップを持って
口元へ運ぶ。
ゴクッと一口飲んだ。
「…お父さん、良かったの?あんな簡単に許して」
「もう、陸も18だ。親元から離れてもおかしくない。それに俺たちの役割はもう終わりだ」
「でも………」
「母さん、陸は立派に育ったよ。あんなに真っ直ぐ自分の意見を言えて、雫のことも考えて、しっかりした奴に育った…」
父親のコップを持つ手に
力が入った。
だけど、ただ一つだけ…
昔からどこか陸は
感情を表にあまり出さない…
たまに陸の言っていることが
どこまで本音なのか解らなくなる。

