もう弟なんてやめてやる。

ガタッ…

雫が立ち上がった。


「あああたし、勉強する!ごちそうさまっ!」


バタバタと走ってくように
ダイニングから出てく雫。

陸が“ふはっ”と笑った。


本当、雫はいつも


──────可愛すぎる。



「何なのかしら、急に。変な子ねぇ」

「まぁ勉強に意欲があるならいいんじゃないか?」



両親の会話に耳を傾けながら
陸が箸を置いた。

両親に、話しておきたいことがある。



「父さん、母さん…話があるんだ」

「……話?」

「卒業したら、一人暮らしをしたい」

「……一人暮らし?……何でまた急に」