「陸は?」

「ん?」

「雫と上手くいってんの?」

「んー、おかげさまで」



最近は町田と明石が
全く関わって来なくなって

毎日がおかしいくらいに
順調だった。


だから、

この幸せがいつまで続くのか
怖くて不安で、

考えるのさえ嫌になる。



「…なら良かった」



飯田の短い返事に
陸が顔を下に向けた。


─────きっと、

飯田からの話はそのことだ…