あれから数日後の放課後。


珍しく陸が
飯田に呼び出された。

珍しくて、
陸の表情が堅くなる。


多分、話の内容は
俺達のことだろうけど…



「おー、来たか」

「何だよ、こんなとこで話って」



呼び出された屋上で
陸が飯田の隣に座った。



「お前に言っときたくて。俺さ、芹沢と付き合ってんだわ」

「………知ってる」

「え、知ってた?」

「まぁ、最近のお前ら見て予想してたし、雫が騒いでたから」

「まじか。なんかさ…お前らのおかげだなって思ってさ」



はは、と笑う飯田に

陸が口元を緩めた。