「やだ、雫ったら…。まさか“この日にするからよろしくー”みたいなこと言われると思ってるの?」

「…え、違うの?」

「そんなのムードもヘタっくれもないじゃない。だから、今しときなさいよ」

「……///」



そ、そっか。

ムードというものが
あるのか…


「いよいよ雫も大人の階段登るのかー。じゃぁ、これあげる」

「え?」



パシッと手のひらに
置かれたのは…

いつか保健の授業とかで
見たことがある小さい袋…



「!?///」


こ、これは…!

雫がアワワワ…と
真っ赤な顔で慌てた。