その後、

たまたまあったチェーンと
陸が交換をしてくれて。



「付けてあげる。後ろ向いて?」


言われるがまま
後ろを向くと、

陸の手があたしの首筋に触れる。


ドキッと心臓が高鳴って
変に緊張した。



「はい、つけれたよ」

「…ありがとう」



自分の首もとで揺れる
赤い石…

戻ってきて良かった…



「ね、陸」

「ん?」

「この石、何か知ってる?」

「え、何だろ…、雫は知ってんの?」