もう弟なんてやめてやる。

その瞬間、

陸の足が廊下を蹴って
走り出した。


「え、ちょ!?」

「あーあ、また雫のことになると暴走するー」



陸の切り替えの速さに
穂乃華が目を見開いて、

飯田が困ったように笑った。


陸が階段を下りて校舎から
体育館へ繋がる渡り廊下へ

差し掛かろうとしたその時、

町田が歩いてるのを見つけて。


一気に表情が殺気立つ。



ガシッと町田の肩を掴んだ。



「…おい、雫はどこ?」

「…あれ、何で俺と一緒だったって分かったの?でも残念。呼び出したのは俺じゃないから」

「え?」


呼び出したのは

町田じゃない……?



「それよりさぁ…これ、お前があげたの?」



陸の目が見開く。

町田の手の中には
無惨にもちぎられた───、ネックレス。