もう弟なんてやめてやる。

それは俺が遊園地で
買ってあげたネックレス…



「あれからずっと付けてるの。陸が居ない間、これが陸代わりだった」

「っ、」

「でも、やっぱり本物が側に居てくれるのが1番嬉しい」



真っ赤な顔で恥ずかしそうに
話す雫が可愛くて。


カァ……と俺まで
顔が熱くなる。


どこにでもあるような
ネックレスを、

大事にしてくれてるのが
くすぐったくて。


────抱きしめたくなる。



「…帰ったら抱きしめていい?」

「え!?あ、うん…//」



どうしよう、
早く触れたい…