昼休みの屋上。


陸と飯田が大の字になって
真っ青な空を見上げた。


「そっか」



陸が昨晩のことを
飯田に話すと、

飯田からは短い返事。


陸が空を見上げたまま…



「…引いてる?」

「いいや?お前らがそうなるのは、俺も芹沢も解ってたし」

「え?どういうこと?」

「遊園地に行った時、芹沢と話してたんだよ。多分、陸の気持ちを知ったら雫もそうなるだろうって。そしたら…離れるなんて無理だろ、お前らには」

「…なんだ、お見通しだったのか」



はは、っと陸が笑って
右腕を額に乗せた。