プープー…

陸の耳に届く機会音。


アイツ、切った………?


身体から力が抜けて
壁にもたれ掛かった。


「遅かっ…た…」



もっと早く
雫のとこに向かっていれば…

昇降口で2人を見かけた時に
向かっていれば…


今頃、
俺は雫と居れたんだろうか…



「はぁ……、まじで俺ダサい」


何やってんだろ…