もう弟なんてやめてやる。

翌日の昼休み。


「雫ちゃん!」

「…え、町田くん?」



廊下で歩いてると
名前を呼ばれて、

雫が振り返った。



「今日さ、一緒にテスト勉強しない?」

「テスト勉強?」

「もうすぐ期末じゃん」

「あ、そっか…」



もうそんな時期…
すっかり忘れてた。

どうしよ…、と
少し考えてると町田くんが、



「誰かと一緒の方がはかどるからさ。お願い!」

「…うーん、分かった。でもあたし馬鹿だから、町田くんのペースに合わせられないけど…」

「大丈夫、その時は俺が教えるし」

「あは、ありがと!」



フワリと笑う雫に
町田の心が暖かくなる。

半年間付き合ってたあの頃に
引き戻されそうになって、

町田からも笑みがこぼれた。