「凜っ!」

いつも通り楽しくもない学校を終え

校門に向かうと

赤茶色の短髪にシルバーのピアスに
ズボンはダボダボブレザーの前はだらしなく開けられている
男がわたしに向かって叫んでいる


「流っ」

私は普通に高校に通う女子
神田凜(カンダリン)
だけとみた目が....
少しウェーブのかかった金色に近い茶髪
耳にはゴールドとシルバーのピアス
指にもリングをはめ
メイクだって濃いめ。


世間的に言う不良だ。






そしてこいつは佐々木流(ササキナガル)

不良仲間だ。

こいつとはよく気が合う

面白いし、いいやつだ。

「ほら、早くいこーぜ!」


流は自分のチャリにまたがると

私も乗るように後ろの二台をポンポンと叩く


私ばそれに無言でまたがる