教室に入ると何故かみんなの目がこっちを 向いている。

「可愛いー。」「彼女にしてぇぇー。」
「超可愛い負けたわ……」

みんな何言ってるのかさっぱりわからん( ̄▽ ̄;)
あっ!!咲希のことか納得。確かにモテるしねー。こんなに可愛い咲希の隣にいる私は……………あぁー。残念。

「なに自分は関係ありませんって顔してるの。これ全部あんたが言われてるんだからね。わかってる?あぁー。ダメか。無自覚の怜菜ちゃん。」

「えぇぇー。ありえないありえない。何かの間違いじゃない。あれ全部咲希の事でしょ。」

「まぁ、自分で言うのもなんだけど少しは私だけど……………」

「ほらっ。やっぱり咲希のことじゃん。」

(こりゃーだめだ。私が思っているより相当の無自覚だ。)

咲希がこんなふうに思ってたなんて知らない怜菜ちゃんでした。