その苛立ちを今はこらえる。

「そっか。

じゃあ、ゆうまのこと思い出さしちゃったのは俺か。
ここまで苦しめたのは俺か。」

「ち、違う!」

「ごめん。
こんな苦しい思いさしてごめん。」


俺はまだガキだな。

まだまだだ。

「違う!」

「なにが違うんだよ。

俺を気にかけてんのか?

そんなのいらない。」



どうにかしたいのに、守りたいのに出来ない自分にイライラする。

それを、葉山にあたってしまう。