―ガチャン―


「ふー。

今日はごめんねー。

ありがとー。」


鈴奈の家を出て、とりあえず賢治には謝罪とお礼をした。


まぁ、これでも、申し訳ないことはわかっている。


「はいはい。どうも。」


「じゃぁ、ばいばーい。」

私はふらつく足で歩く。


ちょっと歩いて。

棒に当たった。


「ちょっと待てよ。

こんなフラフラして、帰れるわけねーだろ?


泊まれよ。

俺ん家すぐそこだし。」



実はちょっと期待していた。

だって、賢治は、

「私のヒーローだもんねー。」


賢治に抱きつく。

「はー?

ちょっ!

とりあえず、入れよ!」