そりゃあ、台車に酔っぱらい乗せて歩いていれば、笑われてもしょうがない。 でも、やっぱり恥ずかしさはおさまらない。 やっとの思いで、鈴奈と賢治のマンションにつく。 鈴奈のカバンからカギを取り、あける。 「賢治くん。 鈴奈持って、そこの部屋まで運んでー。」 「はっ? なんで!」 「仕方ないでしょ。 私も、飲んでフラフラなんだから! 今、持ったら吐いちゃうよ。」 さっきから、頭が痛くはないけど、ふわふわって浮いてる。