スキだよ…、ずっと。

春。クラス替え、中学校最後のクラスも
君と一緒だった。あと1年で卒業。
今年こそ!告白するんだ!

私、小波ひかりは、入学式の時に
一目惚れした、黒瀬匠海くんに
ずっと恋をしている。
彼は、あまり女の子とは絡まないけど、優しくて、面白くて、とてもかっこいい人。私が、そんな彼をスキになるのに
時間なんてかからなかった。
私は、入学式したあの日から、
ずっと彼をスキだった。
この恋は大切にしたかったから
誰にも言わなかった。誰にも言えなかった。だって…。
私の親友の好きな人だったから。

私の親友は、小川佑里花は、
黒瀬くんのことを、中2の冬にスキになった。私がそれを打ち明けられた時、
何も言えなくて、ただ、
応援してね?っと言われたから
小さく笑って、頷いた。
応援できるわけないのに。
こんなに黒瀬くんのことがスキなのに。

打ち明けられたあの日から
私は、いつも佑里花の恋の悩みを
聞いている。
佑里花は、1組で黒瀬くんは、2組なので、離れたことを
悔しがっているみたい。
私が一緒だったから、
羨ましいみたいだった。
私の内心ホッとしていた。
佑里花と黒瀬くんが、離れたから
少しは、黒瀬くんと話せるようになると。こんな風に思うのは、親友失格だよね。ごめんね、佑里花。
私は、佑里花を応援できない。