そっか、当たり前の事なんだ。

「これ食ったら、ちょっと休憩して、昼飯の準備だな」

「お手伝いします」

「助かるよ。でも、ほんとにいいのか?」

「手伝わせてください」

「っ、ああ」

北山君は嬉しそうに笑った。

昼ご飯のあとは、片付け。
風呂掃除と洗濯物を取り込んで、一息つく。

「やっぱし、ふたりでやるとはええな」

「そう言ってもらえると、嬉しいです」

私、この地に来た時から北山君にお世話になってるから、恩返しが出来たみたいで嬉しい。

「いつでもお声かけください。お手伝いに行きますから」

「ははっ、ありがとな」



北山貴伊智という人物は、お兄ちゃんみたいな存在です。