その顔は、ダメ。
もう、我慢がきかなくなる。
絢乃ちゃんの体をゆっくり離し
「じゃ・・・・俺、帰るね。」
ここはとりあえず、退散したほうが身のためだ・・・
そう思って、一歩離れようとしたんだけど
「え・・?」
俺のダウンジャケットをギュッと握る絢乃ちゃん。
真っ赤な顔のまま
「やだっ・・・帰らないで・・・・」
そう言って、俺の胸に抱きついた
「わっ・・・」
俺の頬に絢乃ちゃんの柔らかい髪が触れる。
普通の小悪魔なら絶対誘ってる行動なんだ、これは・・・。
でも、絢乃ちゃんの頭にはきっとそんな考えは無くて、純粋に俺と一緒にいたいって思ってるはず。
ごめん、絢乃ちゃん、俺、そんな純粋じゃないから・・・
俺は、絢乃ちゃんの頭をゆっくり撫で
「今日は、帰るよ。またゆっくりな。」
そう言うと
「なんで・・・?」
胸に埋めていた顔を上げて、俺を見上げる。
眉が下がって、潤んだ瞳で・・・・
可愛い・・・・
じゃなくってっ
俺は小さく息を吐き、絢乃ちゃんを抱きしめる。
絢乃ちゃんの耳元で小さな声で
「我慢・・・出来なくなるよ?俺、絢乃ちゃんのこと襲いそう。」
囁いた。

