甘い甘い体



●絢乃


店について、プレゼントを選んだ。


シルバーのブレスレット。


智くんっぽいシンプルなデザイン。


こういうのが好きなんだ。


店員さんとも仲いいみたいで、レジのあとしゃべりだした智くん。


私は店の商品を見て回る。


古着っぽいデニムやTシャツ、ジャケットがあって、どれも結構高いなぁ・・・


アクセサリーは女の子用の可愛いものも多い。



「かわいい・・・」


コルクボードの上に飾られてるビーズの指輪を眺める。


「それほしい?」


気づけば真後ろに智くんが来ていた。


「あ、お話し、もういいの?」


「ん。あ、これありがとう。」


智くんの手にはさっき買ったブレスレットが入った袋。


「あ・・・・それは・・・・」


智くんの手からその袋を取る。



「え?」


だってクリスマスプレゼントだもん・・・


今渡したら意味無くない???


ってクリスマスに会えるかどうかもわかんないんだけど・・



「絢乃ちゃん?」


「あ、あのね、これ、クリスマスプレゼントだから・・」


これじゃぁ遠まわしにクリスマス誘ってくれって言ってるようなもんだよね・・・


でも、クリスマスに渡したい。


「クリスマスに渡すね。」


真っ赤になってそう言うと。


智くんは黙る。


やっぱ・・・・クリスマスはもう予定あるのかな・・・?


黙ったまま私を見る智くん。


断る理由考えてるのかな・・・


どうしよう・・・





「あっ・・あの・・・ごめんっ・・・もう予定入ってる?・・・そ・・だよね・・クリスマスにまだ予定が無いのなんて私ぐらいかな・・・」


泣きそうになってきた。


震えた声でそう言うといきなり私の手を引っ張りお店を出る智くん。


店はビルの3階。


ドアを開けて非常階段へ出る。