ゆっくり唇を離すと、真っ赤になった絢乃ちゃんと目が合う。
「・・・智くん・・・?」
目が潤んでて眉が下がってて・・・超かわいいんですけど・・・
俺はにっこり笑って
「プレゼント、買いに行こっか」
そういうと、我に返ったのかボンと音が出そうなぐらい真っ赤赤になった絢乃ちゃん
「あのっ・・・えーっと・・・うん・・・」
耳まで赤くなった絢乃ちゃんは下を向いてモジモジしてる。
キスだけでこんなになられると今後つらいんですけど・・・
なんて思いながらも、俺まで赤くなりそうになった。
手をつないで歩く。
だんだん元に戻ってきた絢乃ちゃんが、小さな声でしゃべりだす。
「あ、あのね・・・」
「ん?」
「あんまりお金ないんだけど・・・」
「あ、あぁ、うん。」
「でもね・・・親からの仕送りじゃないから・・・」
「へ?」
俺の知る限りの絢乃ちゃんはバイトしてないはず。
親からの仕送りでやりくりしてて、お金ないの知ってるからってわけじゃないけど、デートするときも俺が払うようにしてる。
あんまり高い店に入らないようにしたり・・・
「バイト・・・してんの?」
なんか知らなかったことに腹が立つんですけど・・
「バイトっていうか・・・・手伝い。」
「手伝い?」
「結衣ちゃんのね、バイト先でケーキ作る人手が足りないって言われて、2日だけ手伝ったの。それで・・・・」
「・・・・・」
ダメだ、なんでこれぐらいで怒ってんの俺・・・
心狭すぎ・・・
「だからっ・・・ちゃんと自分で稼いだお金で買うからね。」
そんなことまで考えてくれてることが嬉しい。
「ん。ありがと」
優しく笑うと、また嬉しそうに笑う絢乃ちゃん。
「でもさ・・・」

