「絢乃は、焦ると逃げられんぞ」
「はぁっ?!」
思わずデカイ声が出た。
なんだこの人・・・
なんでわかんの?
なんか心の中まで読まれてるようで怖くなる。
え、エスパーか・・・?
びっくりして、後ずさりする俺をクスクス笑って見て。
「絢乃は俺らのアイドルだよ?遊び半分なんかで近づくなよ。」
「べっ別にっ・・遊び半分なんかじゃ・・・」
「そっか、なら頑張れ、長期戦の覚悟でな」
それだけ言うと、タバコを灰皿に捨て、さっと歩いていってしまった・・
怖ぇ・・・
なんかわかんないけど、怖ぇ・・・
部屋に戻ると、布団が敷き詰められていた。
とりあえず、一番端の布団に寝転がる。
あぁ・・・今日、寝れんのかな・・
何回かこのメンバーの飲み会に参加した事がある。
ノリさん、結衣ちゃんがすごくて・・・・
ノリさんは見た目からして酒強そうだけど、結衣ちゃんの強さにびっくりなんだ。
ビールが水のようで、あの小さいからだのどこに消えるんだか疑問・・・・
仁さん、優さんは逃げるのがすっげーうまくて。
てかあの二人が潰れたとこなんて見たこと無いけど、タカさんはよく潰れてる。
俺も弱い方ではないけど、ノリさんにはついてけないんだよなー。
「何寝んだよ~」
低い声と同時に、体に衝撃が・・・
「ぐぇっ・・・」
ノリさんが俺の上に馬乗りになっていた。
「飲むぞ~、トモ。寝んなよー」
そういいながらタカさんが部屋に入ってきて、その後、ぞろぞろみんな入ってくる。
そこで・・・
「あ、私っ・・お酒飲めない・・よ・・・?」
「だいじょーぶ。飲まんくていいし。、ジュースもちゃんと用意してるから!」
半ば強引に部屋に絢乃ちゃんを入れる結衣ちゃん。
なんだか結衣ちゃんがお母さんに見えてきた。
大変だね。お母さんって。

