●絢乃
いよいよ出発しちゃった・・・
こんな大勢で旅行なんてした事なくて。ドキドキが収まらない私。
ほぼ、無理矢理。反強制でこの旅行に行くことになっちゃったんだ・・
15人もいて女の子は6人しかいないなんて・・・・どうしていいかわかんないよぉ・・・
「絢乃ちゃん?」
車を運転するのは仁君。
助手席には優君が居て、私の隣にはひなちゃんがいる。
仁君も優君も同じ大学だし、気心知れてるから大丈夫なんだけど・・・
私の後ろの席には・・・
「どうしたの?気分悪いの?」
今日はじめて会った男の子が二人。
「あ、智久、伸、その子、男性恐怖症。ビビらせんなよ。」
運転しながら仁君が言う。
「え?男性恐怖症?」
「マジで?」
二人が驚いた顔をして私を見る。
いや・・・恐怖症ってほどではないんだけど・・・
「お前らみたいなヤツに拒否反応起こすの。」
「え、優さんと仁さんは大丈夫なの?」
「俺らは害ないもん。」
クスクス笑いながら答える優君。
「もう、違うでしょ!」
後ろの二人をからかっている優君をちょっと怒ったひなちゃんは
「男性恐怖症っていうか、人見知りが激しいだけ!慣れれば大丈夫だよね?」
「え?あ、うん・・・・」
と言う私とひなちゃんの会話を聞いた後ろの男の子が
「そっか、じゃ、慣れればいいんじゃん。」
にっこり笑って私を見る。
「あ、俺、智久。よろしく~」
そう言って手を差し出す。
「え・・?」
出された手と、智久君の顔を交互に見る。
「あーくーしゅ。」
「え・・・あの・・」
「ほらっ」
「わっ・・」
そう言って手を伸ばして私の手を握る。
その瞬間びっくりして真っ赤になる私の顔。
私の赤くなった顔を見て、にっこり笑った智久君。
「仲良くなろーね。」
無邪気で可愛い笑顔にドキってした。

