シンデレラガール

「間に合う?」

「どうかしら、、、車が来ない以上、なんとも言えないわ」


ヒロちゃんは時計を気にしながら、そんな言葉と一緒にため息を吐く。

それから、数十分経っても車は来ない。

ヒロちゃんはイライラしながら、電話を掛けたり、穴が開くんじゃないかってくらい時計を見つめている。

そして、、、


「この分じゃ、遅刻かも」


そんな言葉を吐いた。

遅刻するのは、申し訳ない。

だけど車が来ない以上、仕方ない。


__トントンッ__


そんな時、楽屋のドアが開いた。


「青木さん達も、次撮影ですよね?」


部屋へと入って来た、飯島さんがそんな言葉を吐く。


「和也。そうなんだけど、車が来なくて」


、、、和也?

ヒロちゃんの言葉に、不思議に思う。