シンデレラガール

もう、カメラは回っていない。

撮影だって、終了した。

今は至って、役になんて入っていない。

あたしは、東条恭太のことを突き放す。


「何、、、してんのよ!!」


それに東条恭太はニヤリと、口元を緩ませる。

そして、あたしにだけ聞こえる声で、、、


「また、利用させてもらう」


そんな言葉を、呟いた。

あたしはまた、、、この男に、利用される?

その場から動けずに居たあたしのことを残し、東条恭太は背を向け歩き出す。

本当に、最低な男。

人のことを、何だと思ってるわけ?

あたしは静かに、拳を握り締める。

そして、、、


「最低」


その言葉を胸の中で、何度も繰り返した。