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驚かすつもりで、真後ろからで大声を上げた。

案の定ビクッとして振り返った風葉ちゃんは、俺と目が合うといくらか安心したような表情になった。

いつもと違う風葉ちゃんを見て、朝からテンションが上がっていく俺の前で、風葉ちゃんは小さく頭を下げた。

そして何故か少しだけ、困った顔をした。

「……?風葉ちゃん、学校行こ?」

「……」

困ったような顔でこちらを見た風葉ちゃんは、口をパクパクさせた。

「……?」

何かを言おうとしているのか。

「いそぐから?急いでるの?」

コクっと頷いた風葉ちゃんは、『ごめんね』と言うように、顔の前で手を合わせた。