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そして、ギュッと俺の右手を両手で包んだ。

「祐志くんといると、私楽しいから!だから……」

何故か泣きそうな目をして、少しだけ顔をそらした。

「祐志くんは、何もないなんて……。そんな空っぽな人じゃ、ないよ」

サァーッと風が吹き抜けた。

風葉ちゃんは、ギュッと手に力を込めた。

「……だから、ね?」

そう言って顔を上げた彼女はーーーーーー……。



ーーーーーー……悲しそうに、それでも優しく笑っていたのだ。