my favorite story

夏の終わりの夕暮れは、太陽の色がとても濃くて、眩しい。

ガラッとクラスのドアを開けた。

彼女は、そこにいた。

窓のそばに立ち、外を見ていた。

セーラー服の、白いリボンがフワリと揺れた。

「風葉ちゃん……」

突然扉が開いたから、彼女はビックリしたのだろう。

ホッと息をついていた。

「祐志くんか……」

いつもの、優しそうな声が届いたけど、その時の俺には余裕がなくて。