不意打ち男子のずるいとこ

でも、守谷が風使じゃないって分かってよかったよ。








・・・いやいや、




ん？







さっき守谷悔しそうにしてたじゃん。




“ 何か ” が守谷を苦しめてるって思ったんだよ、私は。






あれは守谷の演技だったの？





再び守谷を見てみる。





守谷も、私を見つめていた。




しばらく守谷と私の視線が交わる。




再び口を開いたのは守谷だった。





「ごめん、またびっくりさせた。




風使の最初は兄貴なんだよ、


それを俺が受け継いだって感じで」