不意打ち男子のずるいとこ






「さ〜皆さんお待ちかねのペアですね!

金田くん、心の準備はいいですか?」




・・・?

皆さんお待ちかね??



お待ちかねのペア?



なんで??




意味が分からなくて首を傾げる。




そしてハッとした。



も、もしかして...金田くんがイケメンなのに対して私はブサイクだから...?



下にいる皆、金田くんと私が釣り合わないって思ってるのかな?


だからそれが面白くてお待ちかねにしてるのかな??




あー...

自分がブサイクなのは前から知ってるけど、こう、目のあたりにされたら結構ショックかも。




あはは。


バチッと金田くんと目が合って苦笑い。



けれど金田くんに目が合った瞬間にそらされた。



どこか頬が赤い気がするんだけど気のせいかな?

もしかして体調悪いんじゃー...




「2人ともマイクを持ちましたね?

それでは金田くん、告白をどうぞ!!」




そんなことを考えてる間にマイクを渡され、事が進む。



金田くんのさっきそらされた視線がまた、私に向けられる。



その瞳は純粋に私を見ているみたい。


まっすぐな金田くんの視線に圧倒されそうだ。




その視線に私も応えられるよう、金田くんをジッと見つめた。




金田くんの真剣な表情に胸がざわつく。





金田くんに、何て言われるんだろう。


その疑問を胸にしたとき、金田くんのすうっと息を吸う音がマイクごしに響いた。