私もつい拍手。
良かったね、実瑠ちゃん。
気持ち、ちゃんと伝えられたね。
しばらくニコニコしている私だけど、すぐに現実に戻された。
「寧位ちゃん!ありがとう!!
次は寧位ちゃんだね!
金田くんに、自分の気持ち伝えてね」
戻ってきた実瑠ちゃんに言われてしまった言葉。
そ、そういえば.....次は私たちの番だった...。
どこまでも鈍い自分に呆れつつ、私が金田くんにこのイベントによばれた理由を考えた。
何を言われるか分からない。
でも、金田くんがこのイベントに私をよんだってことは...。
私に、何か伝えたいことがあるってことだよね。
もし楽しい文化祭にできたら、話を聞いてくれませんか?
って言うのは、このイベントのことだったんだ。
昨日の体育館での金田くんはよく分からなかった。
このまま寧位先輩を奪えたらなー
この言葉の意味も、分からないよ。
このイベントで、金田くんに何を言われるのかも、分からない。

