そして、校舎をでるなり…不機嫌そうな顔で俺を見る。

「…本当に勇君準備遅いんだけど…」

睨みを効かせて、俺に威嚇する。

「…す、すんません」

……行きたくない。

リムジンに乗って、タキシードを渡される。

俺はそれをみて、首を傾げると……麗夏さんは、

「………き、着たくないなら…良いけど」

と…真っ赤な顔して、そっぽを向いてしまう。

俺はそんな麗夏さんの姿に笑ってしまった。

俺は…もしかしたら、麗夏さんが好きなのかもしれない。

こんなにも振り回されてるのに…。

…まぁ、着替えてる間に麗夏さんにガン見されて腹筋を触られたのは言うまででもない。