聞かなきゃ良かったかな…。



「ふーん?そっかぁ…あたしもそろそろ彼氏が欲しいなぁ」



彼氏居ない歴…4年。



中1の時は居たんだけどねぇ…。


うん、あたしの性格上…無理でした。


「舞奈ちゃんって居なかったんだ…なんだぁ」



明希はニヤニヤとして、あたしの卵焼きをパクリ。



「あぁ!?一番好きだったのにぃ…。彼氏居ると思った?」


「うん!でも、仲間が居て良かったわぁ」


一安心って感じで笑うから…、あたしもなぜかつられて笑ってしまう。



明希の笑顔は凄い。



七逢には、つられて笑うことは多々あるし…。


明希と七逢ってなんか、被るよね。



安心するし…。


限島君もそー言う七逢に惚れたんじゃないかなぁ?



「限島君が何かしたら、即あたしに報告ね?一発、いや一万発殴るから」


真顔でいいきるあたし。


明希はキョトンとした顔であたしを見つめる。


「…ブハッ!ガチでいっとんの?大丈夫だって透流に限って…。だって付き合うの初めてらしいから」



「えぇ!?初めて?」


あの限島君がぁ!?


意外もくそもない!



「…ブハッ!顔、顔!」


明希は更に笑う。



くそぅ…!


明希のペースに飲まれていくあたし。




嗚呼、恥ずかしくて………………、



大好きだ。