「私の…退部届け…」 私がここまで言ったところで、部長によって遮られた。 「すまない…」 私の目の前で頭を下げる部長。 私は驚いて瞬きを繰り返す。 「あの…?」 「え?怒りに来たんじゃないのか?あの…退部届けが破かれたこと…」 数秒時間が流れた。 「それは…いいんです。カオルくんも、良かれと思ってやったんですから…」