「ごめんね、私、部活やめたから…」 私は慎重に言葉を選んで話した。 「もう、バスケ部じゃないんだ。昨日、退部届けも出してきた。だから、ごめんね。一緒には行けないかな?」 すると、カオルくんはにっこりと笑った。その笑みに私はなぜか身震いを感じた。それくらい、普段のカオルくんからは想像のつかないような硬い笑顔だったから。怖い…と感じた。 「知ってますよ?」