私はスクールバッグから昨晩書いた退部届けを出した。 「俺は…やめて欲しくなかったよ。最後まで、お前と居たかった」 「なんかそれ、告白みたいですよ?」 「かも…しれないな…」 冗談めかした私の返事に、何か部長が言った気がしたが、私には聞き取れなかった。 「これ。お願いします」 私は、部長の手を取り、無理矢理退部届けを握らせた。 「今まで、ありがとうございました」