「俺だー!やった!」 1人勝ちしたのはハルキ先輩。 「だから、なんで喜ぶんですか?」 「ユナちゃんってさ、天然?それ、素でやってるの?」 「へ?何がですか?」 「もういいよ…」 ハルキ先輩は苦笑いで、他の3人も、同じような顔をしていた。 「よし、行くか」 部長の掛け声に、みんな自転車に跨る。 ハルキ先輩が乗って支えている自転車にカオルくんが肩を貸して、半ば持ち上げるように乗せてくれる。