「ありがと。でもね、コウは来るよ?本気でバスケやってたもん。やめないよ」 もうコウのことを信じることはできないけど、バスケをしていたコウは嘘じゃないから。 「私も、やりたかったな…みんなとバスケ」 「辞めてくれ。俺らに勝ち目なし」 お互いひとしきり笑いあった後は、外は大分暗くなっていた。 「じゃ、そろそろ帰るか」 私はカナトに肩を借りて、自転車の後ろにまたがる。